夏になると心配になる熱中症。
私も外出時には塩分タブレットを持ち歩いていますが、「本当に効果があるの?」と思ったことが何度もありました。
今回は、熱中症対策における塩分タブレットの効果について、実際にどれくらい塩分を補えるのかという観点も交えて詳しく解説します。
さらに、「塩分チャージタブレッツ」と、「inタブレット塩分プラス」の2商品の比較レビューもお届け。
今年の暑さ対策に、ぜひ参考にしてください!
塩分タブレットって本当に効果あるの?
「熱中症対策には塩分を摂りましょう」とよく言われますが、そもそも普段の食事だけでは足りないものなのでしょうか?
私も塩分タブレットを持ち歩くようになったとき、そこがすごく気になりました。
食事でとれる塩分量
実は、私たちは普段の食事だけでも、かなりの塩分を摂っています。
一日の塩分摂取量の目安は、男性8g、女性7gだそうですが、日本人の平均摂取量はそれを超えているのが現状です。
日本人の1日あたりの平均塩分摂取量
男性 ・・・・・ 11g
女性 ・・・・・ 9.3g
1日の塩分摂取量と減塩の目安は?【2025年最新版】医師監修
たとえば、
- お味噌汁1杯には約1.5gの塩分
- 梅干し1個には約1〜2gの塩分
朝食で梅干しとお味噌汁を食べるだけでも、2.5〜3.5gの塩分を摂ることになります。
こう考えると、普通の食事をしているだけでも、意外と塩分は摂れているんですよね。
汗で失われる塩分量
では、暑い日にたくさん汗をかくと、どれくらい塩分が失われるのでしょうか?
汗に含まれる塩分濃度は人それぞれですが、おおよそ0.3~0.4%程度と言われています。
この濃度をもとに計算すると…
- 500mlの汗 → 約1.5gの塩分が失われる
- 1,000mlの汗 → 約3gの塩分が失われる
炎天下で運動や作業をすると、1時間で1〜2リットルの汗をかくこともあるそうです。
つまり、多いときは1時間で最大6gほどの塩分を補給する必要が出てくる計算です。
塩分タブレットで補える量はどれくらい?
カバヤの塩分チャージタブレッツの場合、1粒あたりに含まれる塩分は約0.1g。
もし1リットルの汗で3gの塩分が失われた場合、タブレットだけで補おうとすると…
3g ÷ 0.1g = 30粒
なんと一袋以上食べなきゃいけない計算になります!
正直、それは現実的じゃないですよね。
おいしいけど、そんなに食べられないし、糖分の摂りすぎも心配です。
ちなみに飲み物で補う場合、
- ポカリスエットは1リットルで約1.2gの塩分
- 経口補水液(OS-1など)は1リットルで約3gの塩分
コンビニや自販機のペットボトルは500mlが多いので、含まれる塩分量はこの半分になります。
結論…
目安として、1Lの水に対して1~2gの塩分を補給するのが良いとされています。
本製品は、1粒あたり0.1gの塩分が補給できます。水100mLに対して1粒が同等になります。
このように、コップ1杯の水分補給をする際に1~2粒というのが目安になるでしょうか。
塩分タブレットは熱中症対策に役立つアイテムですが、あくまで補助的に使うもの。
大量の汗をかく状況では、飲み物や食事とうまく組み合わせることが大切だと思います。
私が試した塩分タブレット2種類
ここからは、実際に私が使ってきた塩分タブレット2種類をご紹介します。
今回比較するのは、
- 塩分チャージタブレッツ(カバヤ食品)
- inタブレット塩分プラス(森永製菓)
どちらもコンビニやドラッグストアで手軽に買えるので、夏の必需品になっています。
塩分チャージタブレッツ
私が最初に試したのが、カバヤ食品の「塩分チャージタブレット」です。
青パッケージに黄色の矢印が目立つデザインです。
(こちらは以前のパッケージなので、現在は少しデザインなどが変わっています)
- 味: スポーツドリンクそのものといった感じの味で、甘くてラムネみたいでおいしいです。
- 成分: 1粒あたり食塩相当量 約0.1g。他にもカリウム16.5㎎やクエン酸143㎎も配合されています。
- 形状: やや大きめのタブレットで、噛むとシャリシャリとした歯ごたえがあります。
- 持ち運び: 個包装になっているので、持ち運びに便利です。
そのほかの魅力としては、スポーツドリンク味・梅味・塩レモン味の3種類があり、お好みで選べます。
inタブレット塩分プラス
そしてもうひとつ購入してみたのが、森永製菓の「inタブレット塩分プラス」です。
inゼリーシリーズで有名な森永製菓らしく、いろいろな栄養が入っています。

- 味: レモン味で、スポーツドリンクっぽさもありつつ、すっぱすぎなくてすっきりしている印象です。
- 成分: 1粒あたり食塩相当量 約0.1g。その他、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム3.5㎎、クエン酸102㎎なども配合されています。
- 形状: 硬めのタブレットで、噛み砕くこともできますが、口の中で舐めて溶かすほうが食べやすいかも。
- 持ち運び: こちらも個包装で、持ち運びに便利です。
そのほか、ネット限定で500g入りも販売されています。
塩分チャージとinタブレットを比較してみた
ここまでご紹介した塩分チャージタブレッツとinタブレット塩分プラス。
違いについて、以下に比較表でまとめてみました。
塩分チャージタブレッツ | inタブレット塩分プラス | |
味 | スポーツドリンク味で甘め。 | レモン味でややすっきり。 |
塩分量 | 約0.1g/1粒 | 約0.1g/1粒 |
タブレットの形 | 少し厚みがある | やや平べったい |
食感 | シャリシャリ食感 | 硬め食感 |
持ち運び | 個包装 | 個包装 |
特色 | 味が3種類ある | ビタミン等も含まれている |
どちらを選ぶのがおすすめ?
実際に両方を試した私の感想としては、
-
すぐ噛んで食べたい&いろんな味を楽しみたい→塩分チャージタブレッツ
-
塩分以外の栄養もとりたい→inタブレット塩分プラス
どちらも塩分量は同じくらいなので、好みで選ぶのが一番だと思います。
また、どちらのタブレットも塩分補給の「補助的役割」ということを忘れずに!
たくさん汗をかく日は、飲み物や食事とうまく組み合わせるのがおすすめです。
塩分タブレットを使うときの注意点
塩分タブレットは熱中症対策に心強いアイテムですが、万能ではありません。
私自身使ってきて感じた、いくつかの注意点をまとめておきます。
食べすぎには注意!
塩分タブレットは、つい「おいしいから」と何個も食べてしまいがち。
でも、1粒あたりの塩分は少なくても、食べ過ぎれば塩分の摂りすぎになる可能性があります。
- 高血圧の方
- 塩分制限が必要な方
は、医師に相談してから使うのがおすすめです。
また、塩分補給の目的で食べ過ぎると、糖分も摂りすぎることになります。
これはスポーツドリンクなどでも同じことですが、何事も量には注意です。
水分補給を忘れずに
塩分タブレットは、あくまで塩分補給のためのアイテム。
汗で失われる水分自体は補えません。
タブレットを食べたからといって、水分補給を怠らないようにしてください!
- スポーツドリンクや経口補水液も上手に使う
- 水だけでは体内の塩分が薄まりすぎることがある
という点も覚えておくと安心です。
子どもや高齢者の誤飲に注意
小さくて硬めのタブレットは、子どもや高齢者が誤って飲み込む危険性もあります。
私は、塩分タブレットを我が子に丸々そのまま与えるのは、年齢的にまだ怖いなと感じます。
- 小さく割る
- そばで見守る
など、安全面には気を付けましょう。
まとめ|塩分タブレットは熱中症対策の強い味方!
塩分タブレットは、熱中症対策に心強いアイテムだと実感しています。
ただ、今回お伝えした通り、1粒で補える塩分量はわずかなので、あくまで補助的に使うのがおすすめです。
- 塩分チャージタブレッツ
- inタブレット塩分プラス
は、どちらも甲乙つけがたいので、好みで選ぶといいと思います。
バッグの中に塩分タブレットを忍ばせておくと、スポーツドリンクや経口補水液が手に入らない場面でも、お水やお茶と組み合わせて対策できるので便利だと思います!
私は、朝食の塩分が少なめだったときに、外出先で食べられるようにバッグに入れています。
今年の夏も暑くなりそうです。
熱中症対策は「水分補給+塩分補給」が基本!
無理なく続けられる方法で、しっかり備えてくださいね。