子連れで大阪・関西万博に行ってきました!
前編では、事前の準備と持ち物リストを紹介しています。
前編はこちら
後編(本記事)では、では、予約なし&短時間滞在でも、幼児連れで楽しめたリアルな体験をお届けします。
入場から帰宅までの流れ、実際に入れたパビリオン、暑さ対策や休憩所、子ども向けスポット、大屋根リングの感想など、できるだけ具体的にまとめました。
「全部回らなくてもいい」「無理せず楽しめたらそれでOK」
そんなスタンスで行ってみたい方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
入場から帰宅までの流れ【タイムラインで紹介】

今回の滞在時間は、午前10:00前に入場し、14:00頃に会場を出るという、おおよそ4時間ほどのプランでした。
以下に、実際の動きとその時の混雑状況・子どもの様子・私の体力の推移などもあわせてご紹介します。
万博当日タイムライン
9:30 夢洲駅に到着、東ゲートへ向かう
大阪メトロ中央線は、本数が多いこともあってぎゅうぎゅうというほどではありませんでした。
私たちは幸い座ることができました。
夢洲駅は想像よりも広かった!
駅からゲートまではスムーズで、人は多かったものの流れに沿ってサクサク進めました。
ゲート前には既に10時11時入場の待機列がありましたが、私たちは9時入場で既に進んでいる列の後ろに並びました。
曇り予報の日でしたが、意外と日差しが強く、日傘や帽子を装備して大正解でした!
9:55頃 東ゲートから入場
列は、立ち止まりながらもゾロゾロと進み、10時になる前には入場できました。
ずっと日差し強いところにいたので、手荷物検査の位置に着いたら屋根があるしエアコンが効いていて涼しいしで、オアシスかと思いました。
荷物やポケットの中のものをカゴに入れて検査機を通した後で、QRコードを機械にピッとして入場完了。
10:00 子どもが遊具ゾーンに吸い寄せられる
東ゲートから大屋根リングを越えたところに「光の広場」という名の遊具があります!
ボーネルンドの遊具で、子どもはそこで夢中になって遊び始めました。
私は入場で体力を消耗していたため
- 夫と子…遊具で遊ぶ
- 私…大屋根リングの下のベンチで休憩
という形にしました。
本当は、10:30までなら予約なしで入れるという日本館をちょっと狙っていたのですが、私の体力的にもそれどころじゃなかったので諦めました。
10:30 大屋根リングに上る
遊具で遊びたがる子どもを説得し(半ば無理やり)大屋根リングに上りました。
エレベーターの前を通りましたが、結構並んでいました。
ベビーカーや車いすでない方は、エスカレーターで上がるほうがいいと思います。
念願の大屋根リングの上!
とても広くて、たくさんのパビリオンを上から見ることができる壮大な景色。
夫は「もっとすごいと思ってたけど、そうでもなかったかな~」という感想。
海が見えるのを期待していたらしいんですが、東ゲート近くでは見えにくいんですよね。
海を見たいならリングの南西側に行きましょう。
11:00 大屋根リングの下で昼食
大屋根リングの上から降りたら、子どもはまた遊具に吸い込まれ…
しばらくしてから昼食。
持参していたおにぎりを、大屋根リングの下のベンチで食べました。
大屋根リングの下は、もちろん日陰だし風がスーッと通って涼しかったです。
暑さ対策として十分機能していると感じました。
ベンチの数もかなりありますし、ゴミ箱や給水スポット、キッチンカー(的な軽食を販売しているところ)もあります。
11:30 パビリオン1つ目
予約なしで入れるパビリオン、コモンズFに入りました。
小規模ながらも外国の雰囲気を楽しめました。
人気のパビリオンは長蛇の列だったので、こういう小規模なところを攻めていこうと決めました。
12:00 夫・子どもと別行動して休憩所へ
大屋根リングの下でも涼しかったのですが、湿度が高かったことと、人が多かったこともあってぐったりしてしまい…
私だけエアコンの効いた休憩所に行くことにしました。
万博公式の地図でいうと「リングサイドマーケットプレイス東」の隣にある休憩所です。
ここはエアコンも効いていますし、ベビーケアルームや救護室などもあるところです。
人がそこまで多くなかったので、ゆっくりできました。
すごい行列があるのですが、それは当日登録端末目当ての列。
隣のトイレに並んでいるのかなと思ったのですが、トイレは十分すぎるほど数があったので待たずに利用できました。
夫と子どもは、西ゲートゾーンのガンダムを見に行きました。
二人が戻ってくるまで、30分以上のーんびりしていました。
12:40 パビリオン2つ目
次に向かったのは、スタンプラリー目当てでコモンズAです。
29ヵ国が一つにまとまったパビリオンで、スタンプもたくさん押せます。
でも、夫と子どもは退屈だったようで(スタンプもあまり押したがらず…)二人は途中で出て、私一人でゆっくりと楽しみました。
13:20 パビリオン3つ目
私がコモンズAにいた間、また遊具で遊んでいたようで(笑)
合流したら、子どもの相手に疲れた夫が
「もう帰ってもいいかな~」と…
最後にもう一つくらいパビリオンに行こうと誘って、行ったのが「UAE(アラブ首長国連邦)」です。
入るのに少し並んでいましたが、5分もあれば入場できたと思います。
ここは規模が大きく、異国情緒たっぷりで楽しめました!
13:40 お土産を見ようとするも…
そろそろ帰ろうと思ってお土産屋さんに行ったのですが、なかなかの混雑っぷり。
中に入るまでの列はスムーズでしたが、店内が人・人・人で全然ゆっくり見られず。
レジのための列が外にできていたほどだったので、買い物は諦めました。
14:00 無理せず撤収
体力的にはもう少し居られるなと思いましたが、ここから家に着くまでにも時間がかかるので、早めに帰ることにしました。
東ゲートを出ると、夢洲駅までかなり迂回させられて歩くという情報がありましたが、この時間に帰る人は少ないからか、特に迂回せず駅に向かえました。
夢洲駅からの地下鉄は、混雑しているものの、1本見送って待てば座れます。
座ってのんびり帰りました。
予約なしで入れたパビリオン&体験できたこと
万博のパビリオンは多くが事前予約制(抽選or先着)となっており、人気パビリオンの予約を取るのは至難の業です。
私たちも事前予約は全滅、当日予約するのも気力が湧かなかったので、「並ばずに入れるエリア」を中心に回る作戦で挑みました。
実際に入れたパビリオンと待ち時間
コモンズFとコモンズA
コモンズは、複数の国が一つになっているパビリオンです。
コモンズFはアルメニアとカザフスタンとブルネイ・ダルサラームの3ヵ国です。
カザフスタンは映像を見るために並ぶとのことだったので、他の2国だけ見ました。
待ち時間は、ほぼ0です。
どちらも国のプロモーションという感じでしたが楽しめました。
コモンズAは29ヵ国!
個人的には、今回行ったパビリオンの中では一番楽しかったです。
待ち時間は5分程度でした。
それぞれの国の特色があり、現地の方と直接話すこともできます。
現時点で日本から行くことができない国もあるので、そういう国の文化に触れられるのはとてもよい経験だと思います。
お子さんはスタンプラリーが楽しめると思います!
うちの子はイマイチだったようですが。
UAE(アラブ首長国連邦)
並ばず入れるパビリオンの中では規模が大きいところだと思います。
数組を入れたらしばらく待機、また数組入れる…という感じで、5分ちょっと待ったかなと思います。
ナツメヤシの柱が無数に立っている様子は圧巻です。
現地のお香の香りがして、異国情緒たっぷり。
映像でアラブの現状などが紹介されていました。
パビリオン以外にも楽しみがいっぱい!予約なしで満足できたスポット
大屋根リング

大屋根リング、すごいと聞いてはいましたが、やっぱりすごかったです!
あの規模の木造建築物を実際に見れることってないですし、下にいると風が通ってとても心地よいんです。
大屋根リングの下で写真を撮れただけでも、万博に行った価値があったなと思いました。
さらに、大屋根リングの柱には番号が振ってあったり、近くに何のパビリオンがあるかなどが書かれているため、とりあえず大屋根リングの下に行けば迷わないという安心感もあります。
開催される前からあれこれ言われていましたが、万博の核心であることは間違いないと思います。
マレーシアのショー
通りがかったときに、ちょうどショーをやっていました。
現地の方たちの演奏とダンスで、少ししか見ていませんがとてもエネルギッシュで良かったです。
キッチンカー
万博フードは結構お値段がするものが多いのですが、ワンコイン程度で買える良心的なものも。
子どもは「ミャクミャクアイスモナカ」を喜んで食べていました。
500円しないくらいだったと思います。
子どもが楽しめたポイント
ボーネルンドの遊具
これはもう、ずっと遊んでいましたね(笑)
むしろ、子どもはここに吸い込まれてしまうので、パビリオンをたくさん楽しみたいご家族は、お子さんがこのトラップにかからないように注意してください!!!
ポケモン立体フォトスポット
万博の敷地内には、ポケモンの立体フォトスポットがあります。
全部で7つあり、Pokémon GOのポケストップになっているそうです。
うちの子はポケモンが結構好きなので、喜んで写真を撮っていました。
スタンプラリー
うちの子はそこまでハマらなかったですが、大人向けのパビリオンも多い万博でお子さんが楽しめるものといえばこれでしょう。
公式のスタンプ帳を買うのもいいですが、ケースも合わせると2000円以上。
我が家のようにスタンプがあまり集まらないのが確定している場合は、家からノートを持って行くと節約になります。
パスポートサイズのノートなら、各コモンズに設置してある「重ね押しスタンプ」にもサイズが合います!
市販のパスポートサイズのノートって数が少ないので、これが特におすすめです。
混雑・暑さはどれくらいだった?【人混み&気温レポ】
朝の混雑状況(9:30〜11:00)
東ゲートの入場待機列にはかなりの人がいましたが、中に入ってみれば敷地が広いので「結構賑わってるね」くらいでした。
遊具も、賑わっていたものの子どもが十分に遊べるくらいの混雑具合で、のびのび遊べていましたよ。
アメリカ館やフランス館は既に長蛇の列で、大屋根リングの近くまで人が並んでいました。
大屋根リングのエレベーターや給水機にも列ができていました。

昼前後の混雑状況(11:00〜14:00)
昼頃になると、かなり混雑していた印象です。
人にぶつかるほどではないけど、視界には人がいっぱいという感じ。
大屋根リングの上にのぼるためのエスカレーターの列ができていたのがびっくりでした!
エレベーターならともかく、エスカレーターにも列ができるんだ…
アメリカ館とフランス館の列はさらに伸び、折り返したりしながらかなりの人数が待っていました。
お土産屋さんも、店内はギュウギュウでした。
この時間になれば「万博やっぱり人多かったわ!」と多くの人が思うはずです。
気温・暑さの感じ方
私が行った日の天気予報は曇りで、夜から雨となっていました。
晴れたり曇ったりでしたが、日差しと湿度がキツかったです。
気温は、天気予報よりも高く感じます。
入場待ちの間やパビリオン間の移動では遮るものがないので、体感では30℃は超えていました。
海沿いだからか、湿度が高いのかもしれません。
風は涼しいんですけどね。
暑さに弱い方は、こまめに休むことと
「とにかく大屋根リングを起点に動く」
ことを意識するといいと思います。
幼児連れにはここが助かった!おすすめ休憩所&空調スポット
万博を楽しむ上で、子どもが疲れてぐずったり、暑さで大人もヘトヘトになったりするのは避けられません。
夫と子どもは終始元気でしたが、私はヘロヘロでした…
そんな時に実際に使って助かった休憩スポットや、空調のある建物をご紹介します。
大屋根リングのベンチスペース
大屋根リングの下には、十分な数のベンチがあります。
そこで座ってお弁当を食べることもできます。
風が通って涼しいので、十分休憩できますよ。
ただ、昼を過ぎて人が増えてくると、ベンチの空きが少なくなることも…
リングサイドマーケットプレイスの隣の休憩所
ここはエアコンが効いていますし、ベビーケアルームやカームダウン・クールダウンもあります。
そんなに広いスペースではないため混雑する可能性もありますが、私が行ったときは人が少なくてゆっくり休むことができました。
係の人もいて救護施設もあるので、熱中症など体調を崩したときは頼れるスポットです。
各パビリオン
屋内のパビリオンはほぼ空調が効いているので、暑くてたまらないときは並ばず入れるパビリオンに入ってしまうのも手です。
座って休むほどじゃないけど暑さから逃げたい…なんてときにおすすめ。
給水機は大混雑?水分補給の注意点
万博の公式マップには、ところどころに無料の給水機(ウォーターサーバー)が設置されていることが記載されています。
「水分補給は現地でできるから大丈夫」と思っていたのですが、実際はそう簡単ではありませんでした。
給水機には予想以上の列が…
大屋根リングの下には給水機が多数設置されています。
ただ、どこもかしこも並んでいます!!!
数十人が列を作っているので、ここで並んで給水するのは大きなタイムロスになります。
マイボトルが空になってから並ぶより、列が短そうな給水機を見つけるたびにこまめに給水するほうがいいかもしれません。
おすすめの水分確保方法1.自販機で買う
タイムイズマネー!
給水機の隣には自動販売機が設置されているところが多くあります。
自販機にはほとんど並んでいないので、時間がもったいないと感じるならペットボトル買っちゃいましょう!
価格は街中の自販機と同じです。
おすすめの水分確保方法2.空いている給水機もあります
大屋根リングの給水機は目立つところにあるため、どうしても混みます。
でも、全く並ばずに給水できたポイントがありました!
上にも書いた「リングサイドマーケットプレイスの隣の休憩所」内にある給水機です。
ここは、そもそも人がずっと行き交う場所ではありません。
誰も並んでいなかったので、穴場だと思いました。
ただ、私が休憩している間に水が無くなって「本日の分は終了しました」との張り紙が…
午後には水がなくなっているかもしれませんのでご注意ください。
私は行っていないので確実なことは言えませんが、もしかしたら他の休憩所の給水機も比較的並ばずに給水できるかもしれません。
まとめ|短時間でも子連れでも楽しめた!体力に自信がなくても大丈夫
不安を抱えて出かけた大阪・関西万博でしたが、短時間&子連れでも、しっかり楽しめた!というのが正直な感想です。
暑過ぎたり子どもが遊具から離れなかったりで、予定していた通りにはいきませんでしたが、無理のないペースで「満足感のある時間」を過ごすことができました。
特に、事前に「パビリオンは見られなくても仕方ない」と割り切って、優先順位を決めて行動したことが成功のカギだったと感じています。
今回の万博は、SNSで多くの情報が行き交い、攻略法などもアップされていて「たくさんのパビリオンを見ないと損!」という気持ちにさせられます。
ですが、私が行ってみて短時間過ごして思ったのは
ということです。
もちろん、人気のパビリオンに行けたら最高ですし、朝9時から夜22時までフルで滞在するのが真の万博の楽しみ方なのかもしれません。
でも、私のように幼児連れで体力にも不安がある方には、
「短時間で、予約なし・無理なしでゆるっと過ごす」
という楽しみ方も満足度が高いと思います。
これから行かれる方の参考になれば嬉しいです。
万博の準備編はこちらから
