敏感で繊細な性質を持っている人のことをHSPというそうです。
私はHSPで、いろんなことが気になりやすく疲れやすいタイプ。
逆に夫は細かいことが全然気にならないタイプ。
一緒に暮らしていくうちに、HSPではない人と自分の違いがよくわかるようになりました。
そして、敏感で繊細な自分を無意識に責めていたということに気がついたんです。
HSPである自分のことを、責めなくていいと気づいてから、だいぶ楽になってきました。
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?
HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、「生まれつき感受性が強く、刺激に敏感な人」のことです。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念で、大体5人に1人くらいの人が当てはまるそうです。
病気や障害ではなく、「性格の傾向のひとつ」です。
音や光、人の表情や空気の変化などに敏感で、ちょっとしたことでも疲れてしまう…そんな特徴があります。
敏感かつ繊細でも生活に特に支障がなければ全く問題はありませんが、HSPの人は生きづらさを感じることが多いようです。
HSPな私が、自分の気質に気づいたきっかけ
数年前、何気なくTwitter(現X)を見ていたときに、「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」について書かれた投稿が目に留まりました。
読んでみると、
「あれ、これ私のことかな?」
とびっくりしました。
気になって、HSPかどうかがわかるセルフチェックテストをやってみたところ…
23問中全問に当てはまりました。笑
(12個以上当てはまればHSPといえるそうです)
そりゃ子供の頃からしんどかったはずだわー。
私が最初にやったものとは違いますが、もっと詳しくチェックしたい方には以下のような診断テストもあります。
設問が48個と少し多いですが、自分の傾向を丁寧に見直すのにおすすめです。
HSPの気質を知って、心がラクになった本
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の特性や、毎日の暮らしの中でどう向き合っていけばいいのかを、わかりやすく教えてくれる本がたくさんあります。
私が実際に読んだのは、こちらの3冊です。
どの本も、「どうしてこんなに疲れやすいのか」「なぜ人の気持ちに敏感に反応してしまうのか」など、HSPの気質を丁寧に解説してくれています。
具体的な対処法や、日常生活での工夫も紹介されていて、「自分だけじゃなかったんだ」と安心できました。
HSP本人だけでなく、家族やパートナーにHSPの人がいる場合にもとても役立つ内容です。
実際に、夫にも読んでもらったところ
と言ってもらえました。
HSPな妻と、非HSPの夫との違い
私の夫は、今までブログを読んでくださっている方ならお気づきかもしれませんが、かなりおおらかで、細かいことはほとんど気にしないタイプです。
HSPの診断テストでも、当てはまったのは3~4個だったかな(HSPでない人でもいくつかは当てはまります)
夫を見ていて感じる、非HSPな人の特徴をざっくり挙げるとこんな感じです。
- 人は人、自分は自分と割り切れるので、周りに影響されることはない
- 小さな音や匂い、環境の変化も全く気にならない
- どんなところでもぐっすり寝られて起きない
どんなサバイバルでも生き残れそうなタフな人です。
2018年に起きた大阪北部地震でも、全然動じていませんでした。

HSPの私が夫と暮らしてわかった、繊細な気質との向き合い方
私は昔から、小さな音が気になって集中できなかったり、かすかな匂いで気分が悪くなったりすることがよくあります。
でも、それをずっと自分のわがままだと思っていたんです。
子供の頃はともかく、大人になったら、そういう音や匂いは耐えられるようになるものだと。
と思っていました。
だから、
と自分を責めることが多くありました。
でも、そうじゃなかった。
夫と一緒に暮らしていて、近所の生活音や柔軟剤の匂いがどうしても気になって伝えてみたところ…
気のせいじゃない?
という反応が返ってきました。
もちろん、夫の耳や鼻が悪いわけではありません。
あまりに頻繁に私がこういうことを言うので、ついには
と言われてしまう始末。
でも、HSPではない人は、私が気になってしまうレベルの微かな音や匂いは感じないのです。
感じていないんだから、何の反応もしなくて当たり前。
我慢も何もしていなかった!!!
私が頑張って我慢していたことは、夫にとっては“存在しないストレス”だったのです。
思い返せば、実家にいた頃も家族から
「気のせいだよ」
「気にしすぎるから、気になるんだよ」
みたいなことをよく言われていたなぁ。
生まれたときからずっとそうだったので、それが特別なことだと気づいていませんでした。
その事実に気づけたことで、心が軽くなりました。
私が敏感で良く感じ取る性質で、「敏感すぎる=未熟」ではないとわかったからです。
敏感すぎる性質は、それはそれで大変なことは多いのです。でも…
その性質を、自分を責める理由にしなくても良いのです。
それが、HSPとして生きるうえでの大きな一歩になった気がしています。
HSPでも心地よく過ごせる暮らし方とは?
今は、自分がHSPであることを理解できたおかげで、なるべく疲れすぎないような環境を意識して整えています。
夫も、私の気質を理解してくれていて、なるべく過度な刺激を与えないように気をつけてくれるようになりました。
- テレビの音をうるさくしすぎない
- むやみに驚かさない
などなど。
ちょっとした配慮をしてもらえるだけで嬉しいですよね~。
性質の違いで、お互いに我慢しなければならない場面も多々あります。
でも、
「妻は(夫は)こういう人だから」
と前提として理解し合えているからこそ、受け入れられるんだと思います。
HSPの本を読んでいなかったら、この性質を理解するのは大変だったかも。
「自分は繊細すぎるのかな?」「どうしてこんなに疲れるんだろう?」と感じている方は、ぜひ一度HSPについて調べてみてください。
自分のことが少しわかるだけで、ぐっと心が楽になることもあります。
ちなみに、私が普段意識しているHSP対策については、こちらの記事にまとめています。
